オゾンとは? / みのむし工房

オゾンとは

オゾン発生のしくみ     クリックで大きくなりますオゾン (ozone) は、3つの酸素原子からなる酸素の同素体である。分子式は O3 で、折れ線型の構造を持つ。腐食性が高く、生臭く特徴的な刺激臭を持つ有毒物質である。大気中にもごく低い濃度で存在しています。

オゾンは、ドイツ・スイスの化学者であるクリスチアン・シェーンバインによって1840年に発見された。彼は雷雨の中でオゾンが現れることに注目し、そしてその奇妙なにおいからギリシア語で臭いを意味する Ozo, Ozein から Ozon と名付けられました。

オゾンは、常温常圧では薄青色の気体である。−111.9 ℃ (161.25 K) で紺色の液体となり(沸点)、−197.2 ℃ (75.95 K) で濃紫色の固体となる(凝固点)。中心の酸素原子と両端の酸素原子の結合は2本とも等価であり、オゾン分子は O=O+−O− と O−−O+=O の2つの極限構造から成る共鳴混成体であると考えられる。一般に空気に紫外線を照射したり、酸素中で無声放電を行うなど、高いエネルギーを持つ電子と酸素分子の衝突によって発生する。オゾンの発生は主に以下の化学式で表せる。

3O2(3個の酸素“O2×3”) → 2O33O2→ 2O3


またオゾンは不安定な分子であるため、放置しておくと以下の化学式で酸素に変化する。

2O3 → 3O2

この反応は温度や圧力が上昇するほど速くなります。

オゾンはフッ素に次ぐ強い酸化力を持つため、高濃度では猛毒である。吸い込むと内臓が酸化され糜爛(びらん)状になる。いくつかの電気機器は人間がにおいを感じる程度のオゾンを発生させる。特にブラウン管テレビやコピー機など高電圧を用いる装置で起こります。
ブラシによって整流する電気モーターは機器内で繰り返される火花によってオゾンを発生させる。
エレベーターやポンプなどに使われる大型モータは小さいモータよりもオゾン発生量が多い。なお、これは整流子電動機特有の現象で、整流子のない誘導電動機・同期電動機ではオゾンは発生しません。

オゾンのメカニズム

オゾンによる殺菌     クリックで大きくなりますオゾンの分子式は O3 、つまり、酸素( O2 )を原料にして作られます。
オゾンは極めて不安定で反応性が高いため、何かと反応して、もとの酸素に戻ろうとします。その時、雑菌や臭い物質と反応するので、殺菌、脱臭が行えるのです。また、空気中の酸素が原料なので、いつでもどこでも安価に生成でき、反応後は酸素に戻るため、残留性がない、という優れた特徴を持ってます。

★殺菌のメカニズム
オゾンは、細胞膜を破壊します。細胞膜が破壊されたことで細胞の核が溶け、菌が死滅しますので、耐性菌が発生する恐れはありません。

★脱臭のメカニズム
オゾンによる脱臭は、悪臭を他の臭いで包み込み、ごまかしているだけの芳香剤とは違い、悪臭の素をオゾンで分解するため、より高い効果が得られます。


人体への影響

大気中に自然に発生するオゾン     クリックで大きくなりますオゾンは優れた特性を持った物質ですが、高濃度のオゾンは人体に有害であり、オゾンを利用するには、効果と安全を両立させた濃度コントロールが必要となります。

日本では、0.1ppm以上が、人体への影響(咳や涙が出る等)が出る数値として、日本産業衛生協議会が勧告する作業環境基準濃度として定められておりますが、オゾン利用の先進国であるフランスでは、オゾンに関する基準はありません。

これは、オゾンには特有の臭いがあるため、人間は危険を察知して回避することができることと、オゾンの影響は個人差が大きく、我慢できなくなった濃度がその人の基準である、という考えによるもので、現実に日本を含めて、オゾンによる重大事故は一件も発生しておりません。

したがって、オゾンは、濃度コントロールを正しくして使用すれば、安全な物質と言えます。




取り扱いメーカー

弊社取り扱いメーカー     クリックで大きくなります

オーニット株式会社 (低高濃度オゾン)

株式会社タムラテコ (オゾン水)

株式会社カンキ (グリストラップ用)